電磁錠の設置について

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電気錠の中でも、磁力で施錠をする特殊な種類「電磁錠」(電磁式電気錠)についてご紹介します。
後付け設置がしやすい、防水対応で屋外門扉に設置が出来る、など様々な特徴があります。

設置には電気工事が伴いますが、第二種電気工事士が所属している当店では、電気工事を含む設置工事もワンストップで対応が可能!
お気軽にお問い合わせください。

種類を問わず、カギについてお悩みのお客様は、大阪市城東区のカギ屋「キーホームサービス アオキ」まで是非お気軽にご相談ください!

「LINE公式アカウント」からは、画像の送信なども含め簡単にお問合せ可能です。

そもそも「電磁錠」とは?

通電したときに磁力が発生する「電磁石」の仕組みを使い磁力が発生する本体(画像上側のユニット)と、専用の吸着板(画像下側の金属板)が強力に引っ付くことで、カギをかける電気錠です。
「磁力でカギがかかる」とだけ聞くと「そんなので大丈夫?」とお思いになる方もいらっしゃいますが、200kgもの力で吸着するため、ちょっとやそっとの力では外れません。
機種によっては更に強い力で吸着する物や、吸着力を弱めた分コンパクトになっている物などもあります。
ただし、この吸着力は引き離す方向に対して発揮する力です。
引っ付いている面を横にズラす方向に掛かる力に対しては、仕様の吸着力は発揮できません。
電磁錠を施工する際に取り付け位置や方向を誤ると、本来の性能が出ずにトラブルに繋がることもありますので、施工依頼は電磁錠を取り扱い慣れている業者へ行うと安心です。

また、引っ付いてカギが掛かるタイプの電磁錠には可動部が無く、高耐久な構造なので、出入りが多い扉にも適しています。

面付けで設置できる機種が多く、現在の扉のまま電気錠を導入できるので、コストを抑えてオートロックや入室制限を始めることができます。

防水仕様の機種もあり、屋外門扉などの一般的な電気錠が設置しにくい場所にも設置が可能です。


電磁錠メーカーによる参考動画

モーター式電気錠との違い

デッドボルト(かんぬき)をモーターの力で出し入れする電気錠は、動作の際にモーター音がします。
各メーカーの改良により、静粛性は高まっていますが、それでもある程度の動作音があります。
病院や介護施設など、静かな環境での使用には向かない場合があります。
電磁錠は、モーターなどの音を発するパーツがほぼ使われていない為、カギの動作音が気になる施設への導入に最適です。

また、電磁錠は磁力で吸着する仕組みの為、動く部分が無くモーターやギアの摩耗が起きません。
非常に高耐久な構造なので、一日に数十回、数百回開け閉めがある扉へも安心して設置することができます。
オフィスやマンションの共用部、工場施設などの使用頻度の多い扉がよくある施設での導入事例が豊富です。

電磁錠には防水仕様の機種もあり保育園や幼稚園、学校施設などの屋外にある門扉にも設置が可能です。
モーター式電気錠の中には「防滴仕様」の機種もありますが、防水仕様とは雨水への耐久性が変わります。

電磁錠のメリット

  • 後付け設置が可能で、既存の扉のままコストを抑えて導入が可能。
  • 防水仕様の機種を選べば、屋外への設置が可能。
  • 開き戸や引き戸など扉の構造を選ばず設置可能。
  • 高耐久なため、使用頻度が多い扉でも安心して導入可能。
  • 災害などの停電時に確実オープン。(通電時施錠タイプのみ)

後付け設置が可能で、既存の扉のままコストを抑えて導入が可能。

面付での設置が可能な機種が多く、現在ついている扉をそのまま使って設置を行います。
扉の交換などをする必要がないため、導入コストを抑えて電気錠でのオートロックを設置できます。

防水仕様の機種を選べば、屋外への設置が可能。

モーター式との違いでもご紹介の通り、防水仕様の機種があり、屋外門扉などの完全に雨ざらしになるような場所でも設置可能。

開き戸や引き戸など扉の構造を選ばず設置可能。

豊富な取付金具を活用することで、同じ機種でも開き戸や引き戸へ設置することができます。
また、引き戸用に設計されている機種もあり、お客様のご要望、設置環境に合わせて選定が可能です。

高耐久なため、使用頻度が多い扉でも安心して導入可能。

電磁錠には可動部がほとんどなく、非常に高耐久です。
一日に数十回、数百回出入りがある扉への導入実績も多々あります。

災害などの停電時に確実オープン。

電磁錠は多くの機種が電源ONの時に磁力で施錠するタイプです。
災害などで停電した際には、磁力がなくなり確実に解錠状態になります。
また、専用制御盤を使うことで、火災報知器と連動させる仕組みを構築することも可能です。

停電時でも施錠が必要な場合は、電源OFF時に施錠するタイプの機種がございます。
セキュリティ上、停電時にも施錠が必要な場所などでは、こちらをお選びいただけます。
お客様のご要望に合わせて機種の選定、ご提案をいたします。

電磁錠のデメリット

  • ほとんどの機種が面付設置のため、扉回りのデザインを損なう場合がある。
  • 設置には配線や電気工事が必要。
  • 吸着式の場合、吸着力を超える力が加わると解錠してしまう。

ほとんどの機種が面付設置のため、扉回りのデザインを損なう場合がある。

メリットと表裏一体ですが、基本的に面付での設置になるため、ほとんどの機種で電磁錠ユニットなどが剥き出しになります
扉回りのデザイン性を損なう場合があります。
設置条件がマッチすれば、埋め込みでの設置が可能な機種もありますので、ご要望などお気軽にご相談ください。

設置には配線や電気工事が必要。

電磁錠も電気で動く電気錠の一種のため、動作させる為に電源が必要です。
設置の際に配線工事を行います。
また、近くに電源がない場合は、電源を用意するための電気工事を行わないといけない場合もあります。
キーホームサービス アオキには、「第二種電気工事士」の資格を持ったスタッフが在籍。
電気工事を伴う設置工事についてもワンストップで対応可能です!

吸着式の場合、吸着力を超える力が加わると解錠してしまう。

面で吸着するタイプの電磁錠の場合、磁力で発生する「吸着力」を超える力が加わると、吸着が離れてしまい解錠します。
扉に加わる力の大きさについては、単純に開こうとして加わる力だけでなく、扉の大きさ・重さや把手の構造などによっても変わってきます。
例えば、工場などの鉄製大型スライドドアに、吸着力が小さい機種を設置してしまうと、扉の重さだけで吸着力に対する負荷が大きくなってしまい、強めに開く力を加える程度で吸着が離れてしまうことも考えられます。

吸着タイプの電磁錠は、あくまでも「入室管理」・「入退制限」に向いた電気錠と考えると良いでしょう。
泥棒の侵入などを防止(防盗)する必要がある住宅玄関などに設置する場合は、こじ開けに強いアナログな錠前(本締錠)などと併用することをお勧めします。

最適な機種の選定が重要!

電磁錠には、サイズや設置方法の違いで豊富な種類があり、どのような扉へ設置するかによって、適した機種を選定する必要があります。
不適切な機種を選んでしまうと、十分な吸着をせずに扉が簡単に開いてしまう、使用環境が合わずに不具合が発生する、などのトラブルに繋がります。
キーホームサービス アオキでは、お客様が設置を検討しておられる扉に対して、専門的な知識から最適な機種をご提案します。

「開き戸」への設置

外開き、内開きに関わらず、取付金具を使いどちらに開く扉へも設置可能です。
また、オフィスや店舗入り口など、大きなガラスが入っているデザインなどで一般的な電気錠やデジタルロックが設置できないような場合でも、電磁錠であれば設置が可能な場合が多くあります。

扉の大きさ(重量)や構造に合わせて最適な機種を選定、ご案内いたします。

「引き戸」への設置

電磁錠は引き戸に設置できる機種があります。
磁力を使って面で吸着して施錠するため、ズレにも強く施錠不良が起きにくい仕組みです。
施解錠の音が非常に静かな電磁錠は、病院や介護施設などの静粛性を求められる環境に最適です。

また、埋め込み設置が出来る機種(屋内用のみ)もあり、扉回りのデザインを損なうことなく設置することもできます。

「屋外スライド門扉」への設置

学校施設の校門や工場施設駐車場の大型スライド門扉など、これまではチェーン・掛け金と南京錠を使って施錠していた場所にも、電気錠を使ったオートロックのシステムを導入可能です。

電気的な仕組みを導入することで、タイマー制御などを組み合わせることが可能になります。
これまで管理人や担当者が決まった時間に施錠作業を行っていたようなアナログな管理をやめることが出来ます。

運用イメージに合ったシステムをご提案

「ICカードを使って解錠したい」「出入り両方とも暗証番号を使うようにしたい」、「曜日・時間によって自動的にシステムをオン・オフするようにしたい」など、様々なお客様のご要望に合わせて、最適なプランをご案内いたします。

ICカードでの解錠

カードリーダーを搭載したテンキーなどを組み合わせることで、事前に登録したICカードでの解錠が可能になります。

オフィスや病院、介護施設など、決まったスタッフが出入りされるような場所であれば、毎回暗証番号の入力などを行う必要がなくなり、利便性が向上します。

また、マンションの共用部などへ設置した場合は、カギでの解錠と違い、使用頻度でカギ穴が壊れるリスクを回避することができ、メンテナンスに係る費用の軽減につながります。

出入り両方をテンキー仕様

室外側だけでなく、室内側にもテンキーを設置することで、出入りのどちらでも暗証番号の入力が必要になります。
病院や介護施設など利用者の無断退出が大きなトラブルに繋がる可能性があるような施設に最適です。

タイマーを使った制御

「平日の営業時間中は自動でカギを開けっ放しにする」「土日はテンキーを使えないようにする」など、タイマーを組み合わせることで決まったパターンで施解錠を自動でコントロールする仕組みを構築することも可能です。

その他の解錠方法

他にも、様々な機器と組み合わせることで、いろいろな解錠方法やシステム構築に対応可能です。

  • インターホン(電気錠対応機種)から解錠
  • 顔認証を使った解錠
  • リモコンを使った解錠
  • 複数個所からの解錠
  • 解錠や開扉の状態をブザーやパトランプで知らせる仕組み
  • 入退室の履歴を管理するシステム

など、お気軽にご要望をご相談ください。

各社メーカー製品を取り扱い

豊富な本体ラインナップがあるロックマンジャパン(株)の「VOLCALOCK(ボルカロック)シリーズ」を取り扱っております。
屋内屋外選ばず様々な扉に電磁錠を選定することが出来ます。

豊富なリーダーなどの認証機器ラインナップがある(株)エナスピレーションの「Lavish(ラヴィッシュ)シリーズ」を取り扱っております。
FelicaやQRコードに対応可能なリーダーや顔認証システムなどがあり、様々な運用方法にマッチした機器を選定可能です。

提案から取付工事までをワンストップで!

キーホームサービス アオキは、第二種電気工事士が在籍している「電気工事も出来るカギ屋」です。
設置場所に適した機種の選定、お客様のご要望に合わせたシステムプランのご提案から、電源工事をも含めた電磁錠の設置工事までワンストップにて対応可能
もちろん導入後の使い方レクチャーなどもご案内いたします。

また、設計事務所や工務店など、機種選定の相談先をお探しのお客様もお気軽にお問い合わせください。

お気軽にお問合せください

種類を問わず、カギについてお悩みのお客様は、大阪市城東区のカギ屋「キーホームサービス アオキ」まで是非お気軽にご相談ください!

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電話やメールでもお問合せいただけます。

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