






今回は、住宅ビルの門扉についていた電気錠に不具合が出たため、かなり古くなってしまっている電気錠システムを撤去し、空錠部分をキーレックス3100に交換した事例を紹介します。
そもそものお問合せとしては、「門扉に設置されている古い電気錠が動作しなくなり、閉じ込められたような状況になっている」というような内容でした。
電気錠は特殊な設置方法が取られており、シリンダー(鍵穴)やツマミが無いような状態でしたが、何とか解錠して閉じ込め状態は解消することが出来ました。
その上で、開けっ放しにはしたくない、ということでしたので、古くなった電気錠システムを改めて使うのでなく、キーレックスへの交換をご提案しました。
当店では、お客様のご希望を丁寧にヒヤリングし、本当に必要とされているのはどのような商品なのか、ご予算内に合った商品選定になっているか、お客様に最適なご提案が行えるように心掛けています。
電気錠やキーレックスの設置についてお困りの際は、当店までお気軽にお問い合わせください。
お客様のご要望
お客様に設置場所や運用状況、ご要望をお伺いしたところ、上記のような話をお聞きすることができました。
キーホームサービス アオキからのご提案
お客様のご要望を受け、当店からはこのような提案を行いました。
電気錠は廃番になっており、特殊な設置方法なので別の方法を検討します

不具合が出てしまった電気錠は、本来は扉内に設置されるタイプでしたが、枠側(壁側)に設置されていました。
その為、シリンダーもツマミ(サムターン)も構造的に取り付けられず、緊急時に物理的に解錠する方法が無くなってしまっていた為、閉じ込め状態になってしまっていました。
同じような設置方法で電気錠を設置すると、また同じようなトラブルが起きかねないので、全く別の方法で対応することをご提案しました。
「枠側に」電気錠が設置されることはあり得ないのか?

枠側に電気錠を設置することは多くはありませんが、全く無いわけでもありません。
ただし今回のように、本来は扉側に設置されるような機種を枠側に設置してしまうと、将来的に大きなトラブルに繋がってしまうことがあります。
機種選定などを間違えなければ、枠側に電気錠を設置することにもメリットはあります。
実際に、画像のように電気的に動く受け金具タイプがあり、集合住宅のエントランスなどで多く使われています。
このタイプは、アナログな錠前と組み合わせて使用する前提になっていますので、万が一のトラブルの際でも物理キーなどを使って施解錠操作を行うことが可能です。
枠側へ設置を行う最大のメリットとしては、「電気錠への電源や信号をやりとりする配線を枠側だけで完結させることが出来る」という点です。
枠側(壁側)だけで配線作業が完結することで、施工の手間やハードルが大幅に下がります。

扉側に電気錠を設置する場合は、画像に写っているような「通電金具」という部材を使い、壁側と扉側の配線の橋渡しをする必要があります。
このような部材を使わずに配線を渡すと、ドアの開閉によって配線に余計な負担が掛かり、最悪の場合は断線してしまうようなトラブルに繋がることになります。
また、扉の内部を配線することも作業としては難易度が高くなります。
特に後付けで電気錠を設置する場合、扉内配線の作業は難所のひとつとなります。
このような負担を避けるためにも枠側に電気錠を設置することには一定のメリットがあります。
この事例では新築段階で枠側に電気錠が設置されていました。
もしかすると、設計を担当された方は今回のようなトラブルに繋がるリスクまでは検討できていなかったのかもしれませんね…。
遠隔解錠が不要であれば、キーレックスの設置がオススメです

今回の物件では、上階のリビングに制御システムが設置されており、そこから門扉の電気錠が解錠できるような仕組みが構築されていました。
ただ、その制御システムもかなりの年代物が設置されており、現行品の電気錠と組み合わせることが難しいような状態でした。
お客様に何を重要視されているかを確認したところ、「リビングから解錠が出来ることよりも、自動施錠機能があり、閉じ込めになるリスクを極力さけられるようにする方が重要」という答えがありました。
そこで、屋外にも設置が可能なキーレックスを設置することをご提案しました。
ドアを開閉する為のレバーとしても、既存のデザイン性が高いノブに比べて操作性が向上します。
既存のノブとキーレックスとの寸法や取付位置の関係をしっかりと検討た上で作業に臨むことで、出来るだけ少ない追加加工で設置が出来るように部材を用意し、キーレックスに置き換えることが出来ました。

当店は、お客様が本当に求めている物は何かをしっかりとヒヤリングし、真にお客様の為になるご提案を行うことをモットーとしています。
今回の事例でも、闇雲に電気錠の置き換えをご案内するのではなく、お客様のご希望を丁寧にお聞きすることで、キーレックスへの変更にて大変喜んでいただくことができました。
電気錠のトラブルに限らず、カギについてお困りのことがございましたら、当店までお気軽にご相談ください。
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