不正な合鍵作成を防ごう!錠前取扱業者が教える合鍵トラブル対策

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「カギ番号を盗み見て不正に作成した合鍵を使った犯罪」は、残念ながら定期的に発生し、その度に報道されていますが、一向に無くなりません。
今回は、そのような犯罪に巻き込まれない為の対策について、錠前取扱業者としての立場や知識から考えてみようと思います!

種類を問わず、カギについてお悩みのお客様は、大阪市城東区のカギ屋「キーホームサービス」まで是非お気軽にご相談ください!

「LINE公式アカウント」からは、画像の送信なども含め簡単にお問合せ可能です。

そもそも「カギ番号」とは?

鍵番号は、メーカー純正キーに刻印されている管理用の番号です。
(一部、カギには番号を刻印していないメーカー・ブランドもあります)
画像の赤枠部分に刻印されている英数字の文字列がカギ番号に当たります。
※この画像のカギは当店店頭のサンプルに付いているカギの為、お客様の物を撮影した画像ではありません。

よく勘違いされるのが、合鍵用の材料に記載されている品番(H760やH248などの番号)ですが、こちらはこの記事で説明するカギ番号ではなく、あくまでも材料の品番となりますので、第三者に見られて問題になるような物ではありません。

さて、カギ番号は何に使われているのかというと、「カギのギザギサ部分やディンプルキーのくぼみのパターンをメーカー側が管理するため」に使われています。
例外はありますが、基本的にはこの番号を見ただけではどのようなカギのパターンになっているかはわかりません。
メーカー独自の方法で変換されており、鍵屋の店頭などではパターンを知り得ないようになっているのです。

カギ番号を見られると何が問題??

近年、ネット通販の需要が高まり、合鍵作成やメーカー純正キーの注文についてもネットで受注を行っている業者があります。
全ての業者がそうとは言えませんが、注文者の身元などをきちんと確認することなく、カギ番号のみを聞いてメーカー純正キーを手配してしまうような業者もあります。

もちろん、本来は自宅や職場の純正キーの追加が必要な「所有者・使用者本人」としてのお客様に向けたサービスですが、この仕組みを悪用し、不正に入手したカギ番号から作成したメーカー純正キーを使い、不法侵入などの犯罪を行う事件がこれまで何度も発生しています。
特に発生している事件の多くが女性がターゲットにされてしまっています。
カギはそれだけでは「どこのカギか」ということはわかりませんが、雇用主や同僚としての立場を利用して知り得たターゲットの住まいの場所の情報とセットになってしまうことで、不法侵入が可能になってしまいます。

また、職場での事例以外にも、居酒屋などでテーブルに置いていたカギや手荷物から必要な情報を盗み見られてしまったり、不用意に投稿したSNSから住所なども特定されて被害に遭ってしまうようなパターンもあります。

各メーカーがネット直販としてオンライン注文のシステムを整え始めていますが、メーカーの用意しているシステムでは、身元の確認や実物のカギが手元に無いと用意出来ないような画像などを使っての注文になるように対策が取られています。

カギ番号を不正に利用されることへの対策は?

では、カギ番号を不正に見られて犯罪に巻き込まれてしまうことへの対策としてはどのような方法があるのでしょうか?

①カギ番号が無い・カギ番号だけでは複製出来ないカギに変える

冒頭のカギ番号についての説明の中でも少し触れましたが、一部のメーカー・ブランドのカギには、カギ番号の刻印が無かったり、カギ番号だけでは複製が出来ない仕組みになっているカギも存在します。

そのようなカギに交換することで、たとえカギ番号や管理番号の刻印を盗み見られることがあっても、それだけでは複製することができず、不正にカギを手配されることを防ぐことが可能です。

カギ番号の不正利用に強いカギへの交換についても、お気軽にご相談ください。

代表的なカギ番号対策のカギ(一例)
  • Clavis 「F22」シリンダー(参考画像のカギ、複製にはユーザーカードが必要)
  • ALPHA(アルファ) FBロック(複製にはセキュリティカードが必要)
  • ロックマンジャパン メガクロス(複製にはセキュリティカードが必要)
  • ドルマカバ KABA star PLUS(利用者登録したユーザーがメーカーに直接注文)

また、美和ロックの一部のカギについては、オプションとして上記商品のようにユーザーカードが無いと純正キーの注文が出来ないようにできるサービスも用意されています。

②カギ番号を隠すシールを使う

数年前から「サンワサプライ」がカギ番号を隠すためのシールを販売しています。
このシールは特殊な加工がされており、剥がすと一部のノリ部分がカギ側に残り、シールが剥がされたことがわかるようになっています。
また、シール自体にも番号がプリントされており、貼り換えた場合も番号で見分けがつくように工夫されています。

もちろん、このような専用のシールではなく、一般的なキャラもののシールなどで隠すことでも対策の第一歩になります!

全国のカギ屋で構成している「日本ロックセキュリティ協同組合」でもサンワサプライの商品と同様のカギ番号隠しシールを用意しています。
加盟店の店頭や、組合主催の防犯啓蒙活動のイベントなどで配布されています。

当店も日本ロックセキュリティ協同組合に加盟しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

③キーカバー・キーキャップを使う

カギの持ち手部分を覆うようなキーカバーを取り付けるのも手軽な対策です。
似たような形のカギを数本持っている場合は、判別しやすくなるなどの利点もあります。

ただし、ずらしたり外したりして番号を見られる可能性もありますので、キーキャップを付けたから万全!というわけではない事にも注意が必要です。

カギ番号を削ってしまえばいいのでは?

一部の報道やインタビュー、WEBニュースへの一般の方々からのコメントなどで散見されますが、「カギ番号を物理的に削り落としてしまう」という方法で対策が出来る、という声があります。

確かにそれも対策の手段としては間違いではありませんが、当店の見解としてはあまりお勧めすることが出来ません。

冒頭でも紹介した通り、カギ番号には意味があり、正しく扱う分には何の問題もありません。
これだけトラブルが報告される中で、メーカーが刻印を残すことにも意味があるのです。

例えばどのような時にカギ番号が活躍するのかというと…

カギ番号の出番① 純正キーの注文

これまでに合カギ作成について紹介する記事でもご紹介した通り、一般的な合鍵作成の方法では出来上がる合カギは目に見えないレベルでコピー元のカギよりも精度が低くなってしまいます。
その精度は、業者が使っている機械や材料、スキルによってどの程度の差が出るかはわかりません。

本来、シリンダーを永くスムーズに使い続けるには、純正キーだけを使い続けるべきなのです。
純正キーと合カギの精度差がシリンダーにどのような影響を与えるのかは、明確にはわからない為です。
その原則に則って考えると、必要なカギが不足している場合は、合カギ作成で増やすのではなく、純正キーをオーダーする方法が理想です。

ただ、現実的には不足している本数をすぐにでも用意する必要がある場合などには、どうしてもコピーとしての合カギを作ることになります。
万が一の場合に備え、合カギにはそのようなリスクも潜んでいることも知っておくといいでしょう。

また、カギの中には、合カギ作成で増やすことが出来なかったり、合カギではトラブルに繋がるリスクが非常に高くなるような種類の物もあります。
特に高い精度が必要とされたり、特殊な加工が施されているカギについては、そのリスクが更に高まります。
そういったタイプのカギを増やす必要がある場合も、必然的に純正キーを手配することになります。

当店では各種メーカーの純正キーを手配することが可能ですので、お気軽にご相談ください。

カギ番号の出番② 今のカギに合わせたシリンダー(鍵穴)の手配

専門的な内容になってしまいますが、実はシリンダーは既に使っているカギに合わせて手配することも可能です。

どのような際にそういったことを行うかというと、既に設置されているカギに合わせて補助錠などを設置することになった場合など、後から同じカギで数か所のカギを開けられるようにするにはカギ番号の情報が必要なのです。

メーカーであればカギ番号でカギのギザギサがわかるということは、カギ番号でカギ穴の中がどうなっているかがわかるということ。
メーカーはカギ番号からの情報に合わせてそのカギが同じように使える新しいシリンダーを作成してくれます。

番号がわからない場合は、同じカギで開けたい場所すべてを新品のシリンダーにする必要があり、費用がかさむことになります。

カギ番号の出番③ オートロックに合わせたシリンダーの手配

最近のマンションでは、当たり前のようにオートロックが設置されています。
多くの場合は、オートロックも自宅玄関も同じカギで開けられると思います。
これには専門的な名称で「逆マスター」という仕組みが使われています。

この逆マスターが使われている物件で、新しいシリンダーを用意する時には、参考番号として現在のカギ穴のカギ番号が必要になります。
これは、メーカー側で物件の照合を行ったり、現在のカギと同じパターンのカギを誤って作成しないようにする為です。

もちろん、オートロックと合わせたカギの手配にはカギ番号以外にも、物件について様々な情報が必要になります。

このような場合にカギ番号が必要になることがあるので、不用意にカギ番号を削ってしまうのはお勧めできません。
もちろん、これらの用途やリスクを理解した上で、自己所有の物件のカギをご自身でカギ番号を削り取るのであれば、問題はないでしょう。
ただし、賃貸物件のカギを勝手に加工してしまうと、管理会社やオーナーとトラブルになる可能性がありますので注意が必要です。

そもそもカギを持ち歩かない生活はいかがですか?

スマートロックを含む電子錠を導入することで、目につきやすい場所や取り出しやすい場所にカギを持っておく必要が無くなります。

暗証番号や指紋、最近では顔認証での解錠に対応した製品も増えてきており、導入コストも下がる傾向にあります。
カギを使わずに形状出来る機器を設置することで、カギをいちいち取り出す必要は無くなります。

ただ、電池切れや万が一の故障、スマートロックの場合は機器の脱落などにも対応できるように、物理キーは「非常解錠用」として用意しておく必要があります。
一目でははカギが入っているとわからない「ポーチ」などにカギを仕舞った上で、鞄に入れておくと良いでしょう。
また、鞄に入れて持ち歩くとこれまでと変わらない、ということであれば、キーボックスなどに保管しておくのもひとつの解決策です。

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