「車を買い替えたので、念のために予備を用意したい」、「カギを紛失して一切なくなったので、復元して欲しい」、「カギが曲がったので正常なカギが欲しい」など、車やバイクのカギについても、住宅のカギと同じように様々な理由から合カギ作成が必要になるシーンがあるかと思います。
今回は、車・バイクのカギにスポットをあてて、「どのような時に合カギ作成を断られてしまうのか」錠前取扱業者の目線からご紹介していきます!
「住宅のカギ編」の記事もありますので、是非合わせてご覧ください。
種類を問わず、カギについてお悩みのお客様は、大阪市城東区のカギ屋「キーホームサービス アオキ」まで是非お気軽にご相談ください!
「LINE公式アカウント」からは、画像の送信なども含め簡単にお問合せ可能です。
そもそも「合鍵」とは?
合鍵(あいかぎ)とは、基本的に「元カギ(純正キー)から複製(コピー)して作ったカギ」のことを指します。
なぞるようにコピーして作成するので、一般的な作成方法では目に見えないレベルで元カギより精度の落ちたカギが出来上がります。
鍵業者は、ギザギザやミゾ加工がされていない合鍵作成用の材料(ブランクキー、キーブランク)を用意しており、お客様が持ち込んだカギに合わせて材料を選び、専用マシンで加工しています。
最近では、コンピュータ制御による加工で、純正キーとほぼ同程度の精度で合鍵を作製できる場合もあります。
キーホームサービス アオキでは、ディンプルキー(くぼみになっているタイプ)・ウェーブキー(ミゾ加工されているタイプ)専用の高性能コンピュータマシンを導入しており、純正キーと同程度の精度の合鍵を短時間で作成可能です。
合カギ作成を断られる理由は?
持ち込まれたカギが「合カギ」だった場合
合カギは先述の通り、なぞる様にコピーして作成していますので、コピーを繰り返す度に複製元のカギよりも精度が落ちた物になっていきます。
書類をコピーしたものを、さらにコピーして、またコピーして…と繰り返すうちに、読めない状態になっていく事と同じようなことが、カギの複製でも発生します。
合カギ作成でこのような事を行うと、作ったカギが回らない(使えない)物になってしまうばかりか、最悪の場合は鍵穴から抜けないようなトラブルに繋がることもあります。
また、回ったとしても精度の悪いカギを使い続けると、カギ穴側も悪くなってしまう場合もあります。
持ち込まれたカギが合カギだった場合、そのカギの精度がどの程度かをカギから判別することは非常に難しく、次にコピーした場合にどうなるかは、熟練のカギ職人ですら正確にはわかりません。
このような事態を回避するために、「合カギから合カギを作成すること」をお断りする場合が多くなっています。
ただし、お客様のご了承のもと合カギから複製を行う場合もあります。
自分の持っているカギが「合カギ」かどうか見分ける方法は?
ご自身でお持ちのカギが元カギなのか、合カギなのかを見分ける方法は、「カギのアタマ部分にメーカーのロゴ・名前が入っているかどうかを確認すること」です。
参考画像ではホンダのロゴが入っています。
メーカーのロゴが入っているカギについては、基本的にメーカー純正キーです。
(一部、後述する「純正ブランクを使った合カギ」の可能性があります)
他にも、「トヨタ」や「日産」など、基本的にはアタマ部分にメーカーのロゴや名前がデザインされている場合がほとんどです。
一方、「GSS」、「GTS」、「TLH」、「JV」、「SILCA」などの記載は、「合鍵材料メーカー(ブランド)」の名前です。
ディーラーさんや中古車の売主などから「元カギです」と渡されていたとしても、材料メーカーの名前が入っている場合は、メーカー純正キーではないのでご注意ください。
実際に、合カギ作成でご来店のお客様の中には、「これが元カギだと言われて渡されたから、これしか手元にない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
販売店や中古車の売主が勘違いしている場合なども考えられますので、気になる方は一度担当者へ確認してみると良いでしょう。
お持ちのカギが合カギかどうかわからない場合などは、当店のLINE公式アカウントへ画像をお送りいただければ、判断のお手伝いが可能です。
お気軽にお問い合わせください。
お客様で用意した材料での作成を依頼された場合
「自分で手に入れた純正ブランクを加工してもらえるか?」というお問合せは、当店でも頻繁にいただくご質問です。
結論からお答えすると、当店ではお客様が持ち込んだブランクキーの加工は行っておりません。
これは、車などだけでなく、住宅のカギについても同じです。
一部、そういった材料でも受け付けてくれるカギ屋もあるかとは思いますが、多くの業者では断られることになると思います。
理由はいくつかあります。
それぞれについて、少し詳しくご案内します。
ネットのまとめ記事などでは、「コストを抑える為に自分でブランクキーを用意しよう!」というような内容の物が含まれる場合もありますが、断られてしまうリスクについてもキチンと理解しておく必要があります。
コストだけを優先し、自分で用意した材料が無駄になる前に、カギ屋やディーラーに相談すると安心です。
「本当に純正のブランクキーか」がわからない
近年ではネット通販が発達してきていますので、ありとあらゆるものが手に入るようになりました。
「純正ブランクキー」についても、Amazonや楽天市場などで販売しているショップが多数ヒットします。
ところが、そのような商品の中には、「純正」を謳いながら「模造品」を販売している場合もあるようです。
そうなると、材料自体の精度が不明な為、出来上がりのクオリティが保証できなくなります。
そのような事態を避ける為、持ち込まれた材料では合カギ作成が断られてしまう場合があります。
万が一の際に予備が準備出来ない
合カギ作成作業では、稀に作り直しが必要になる場合があります。
通常の材料であれば複数在庫をしており、そちらからやり直しを行うことが出来ますが、1本しかない持ち込みの材料で作り直しが必要になった場合、対応することが出来ません。
そのようなトラブルを避けるためにも、持ち込み材料での合カギ作成は断られてしまう場合があります。
材質が硬く、加工マシンのカッターを痛めてしまう
通常の合カギ作成用の材料は、加工に向いた材質に調整されている為、加工マシンのカッターを痛めてしまう心配はありません。
しかし、一部の純正ブランクキーは硬い材質でできている物もあり、カッターを痛めてしまうリスクがあります。
カッターを痛めてしまうと、それ以降に作成する合カギの精度に影響が出てしまいます。
合カギ加工マシンはカギ屋の大切な「商売道具」です。
大変申し訳ない話ではありますが、大切な道具を破損させてしまうリスクを負うことは出来ません…。
そういった事情もあり、持ち込まれた材料の加工をお断りする場合があります。
スマートキーの場合
ポケットやカバンにカギを入れたまま、ドアハンドルのスイッチを押すなどして解錠操作ができる「スマートキー」については、カギ屋では複製することが出来ません。
内蔵されているエマージェンシーキーを通常の材料で複製出来る場合もありますが、本来のハンズフリーキーとして使うことは出来ません。
スマートキーの追加などが必要な場合は、ディーラーへ相談すると良いでしょう。
合カギ作成用の材料が発売されていない場合
合カギ作成用の材料は、何から何まですぐに発売される訳ではありません。
合カギ作成の需要が高まることで、材料メーカーがブランクキーを新たに発売します。
したがって、発売直後の車種や、モデルチェンジなどでカギの形状が変わった場合は、合カギ作成用の材料が無い、ということになってしまいます。
合カギ作成用の材料がなければ、当然ながら合カギを作ることは出来ません…。
どういった基準で新型のブランクキーが発売になるかは残念ながらわかりません。
ブランクキーの発売が無く合カギ作成が出来ない場合は、ディーラーへ相談して純正キーを手配する以外にカギを増やす方法はありません。
複製できない種類のイモビライザーが搭載されている場合
近年の車種については、ほぼ標準で「イモビライザー」という盗難防止システムがカギに搭載されています。
これは、カギの持ち手部分に搭載されたICチップとエンジン始動用のカギ穴部分との間で認証確認が行われ、正しく認証が行われないカギではエンジンの始動を出来ないようにしてしまう、というシステムです。
このイモビライザー用のICチップには、複製出来る物と出来ない物があります。
複製出来るICチップについては、特殊な機械を使うことで、ICチップの情報を複製し、複製作業を行った合カギに搭載することで、カギを増やすことが出来ます。
ところが、ICチップの中には複製出来ないように対策されていたり、複製用の材料が手に入らなかったりする種類もあります。
そのような仕様のイモビライザーキーについては、完全な状態で合カギ作成を行うことは出来ません。
ただし、カギ部分のみを複製出来る場合はあります。
その場合は、ドアや給油口を開けることだけが出来る予備キーとして使うことが可能です。
複雑なカギを複製するスキルを持ったスタッフが不在の場合
カギの表面にミゾ加工されているウェーブキーなどの複雑なカギを複製する場合は、熟練の技術が必要になります。ギザギザになっている標準鍵タイプに比べて難易度が高く、技術者が不在の際に断られてしまったり、翌日まで預かることを提案されてしまう場合も…。
コンピュータマシンを導入している場合は、スタッフのスキルに依存することがないので、その場で対応ができることも多くなります。
キーホームサービス アオキでは、高性能なコンピュータマシンを使い、純正キーと同程度の精度でウェーブキーを複製可能。多くのディンプルキーの複製を即日対応にてご案内いたします。
※一部預かり対応になる場合もございます。
合カギ作成を断られた時に出来ることは?
純正キーを手に入れてから再度依頼する
合カギからの複製で断られた場合は、純正キーを手に入れてから再度訪問すれば、対応してもらえる可能性があります。
お手元のカギが合カギかどうかについては、前述の方法で確認してみてください。
カギ業者が使用している材料で作成してもらう
自分で用意した純正ブランクキーなどを理由に作成を断られた場合は、業者が通常使っている材料で作成してもらうようにするのもひとつの解決策です。
純正キー風にはなりませんが、材料が用意されている車種であれば、きちんと合カギ作成をしてもらえるでしょう。
ただし、リモコンキーなどの場合は、内部ユニットを移植する必要があるなど、制約がある場合もあります。
詳しくは、依頼時に説明を受けるようにしましょう。
車を購入したディーラーへ相談する
ディーラーへ相談すれば、純正キーの手配などの対応をしてもらうことが出来ます。
カギ業者ではイモビライザーキーの作成が出来なかった場合なども含め、解決策を提示してもらえるはずです。
コストを抑える方法を探しても、ディーラーにしか納品されない部品などもあります。
無駄な手間や心配事を避けたい場合は、しかるべき相談先へお願いするようにしましょう。
お気軽にお問合せください
種類を問わず、カギについてお悩みのお客様は、大阪市城東区のカギ屋「キーホームサービス アオキ」まで是非お気軽にご相談ください!
「LINE公式アカウント」からは、画像の送信なども含め簡単にお問合せ可能です。
電話やメールでもお問合せいただけます。
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