「小1の壁」問題、カギがお手伝いできることは?

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お子様が小学校へ入学したり、大学生活に向けて独り立ちしたり…春は家族構成や生活スタイルが大きく変わる季節です。

そんな中でも、近年大きく取り上げられるようになってきた「小1の壁」問題について、錠前取扱業者の視点から、少しでも解決のお手伝いが出来ないか考えてみます。

カギについてお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

種類を問わず、カギについてお悩みのお客様は、大阪市城東区のカギ屋「キーホームサービス アオキ」まで是非お気軽にご相談ください!

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そもそも「小1の壁」問題とは?

「小1の壁」とは、お子様が小学校に進級するにあたり、幼稚園や保育園に通っていた頃よりも子育てと仕事の両立が難しくなってしまう、という状況を指した言葉です。

共働き世帯で保育園の延長保育などを活用し、子育てと仕事を両立していたご両親が、小学校の登校時間に合わせることで、自身の出勤時間とタイミングが合わなくなり、勤務体系の変更や退職などを余儀なくされます。
他にも、PTAや授業参観などのイベントが増えることで、学校行事への参加と仕事のバランスを調整する必要が出てくることも。

共働き世帯が多くなっている現代において、社会問題になりつつあります。

カギ屋がお手伝いできる解決策は?

「小1の壁」の解決策の中に、苦肉の策として「子どもにカギを持たせ、きちんと施錠して登校するようにお願いしている」(自身は子どもよりも先に出発)という物が見受けられます。

小学校高学年や中高生であれば、「本当にカギを掛けて出発したかな…?」と日々心配になることは少ないかもしれませんが、小学校へ進学してすぐのお子様であれば、ご両親の心配は計り知れないでしょう。

錠前取扱業者として、このような心配を解消できるご提案として、「電子錠(デジタルロック)」を設置する、ということがあります。

電子錠の多くは「自動施錠(オートロック)機能」を搭載しています。
この機能を搭載している電子錠を設置することで、ドアが閉まると必ずカギが掛かります。
カギの締め忘れを心配する必要は無くなります。

また、暗証番号で解錠出来る機種を設置すれば、お子様にカギを渡す必要が無くなり、学校や遊びに行った先でカギを失くす心配はありません。
ただし、お子様は友達などに不用意に暗証番号を教えてしまう可能性もあります。
そういった場合は、定期的に暗証番号を変更することで解決可能です。

近年、電子錠は大きな加工作業無しでも設置できる製品が増えてきています。
扉に新たに大きな穴を開けて設置することなく導入できるため、製品によっては取り付け工事費を抑えることが出来る場合も。

カギに関して心配な事や、電子錠の設置についてご不明な点などございましたら、お気軽に当店までご相談ください。

どんな電子錠がオススメ?

電子錠を導入する際のポイントはたくさんありますが、今回は小学校へ進学するような年齢のお子様がいるケースを想定して、製品選定のポイントを考えてみます!

  • ドア開閉センサータイプの自動施錠(オートロック)機能を搭載している
  • 暗証番号で解錠ができる
  • お子様の手が届く高さに設置が出来る

選定のポイントとしては、これらが挙げられるかと思います。
それ以外にも、「遠隔でカギの状態が確認できる」、「施解錠操作の履歴が確認できる」というような機能もあると助かるようなシチュエーションも考えられますが、必須機能として考えてしまうと製品の選択肢が大きく減ってしまいます。

このような機能については、電子錠からは切り離してしまい、「IoT機器」などに任せてしまうことも一つの選択肢です。
IoT機器の中には、ドア開閉センサーとして設置することが出来て、Wi-Fi通信を経由して専用アプリにドアの開閉をお知らせするような製品もあります。
そういった機器をうまく組み合わせることで、お子様が出発・帰宅したと思われるタイミングを職場や外出先で把握することも可能になります。

さて、少しプラスアルファの話に逸れてしまいましたが、先ほどピックアップした製品選定のポイントについて、もう少し詳しくご紹介していきます。

ドア開閉センサータイプの自動施錠機能を搭載している

電子錠の「自動施錠機能」には、細かくみると2つのタイプがあります。

①ドア開閉センサーを搭載しており、ドアが閉まったのを検知してから自動的に施錠が行われるタイプ
②解錠操作をしてから、設定した秒数の経過で自動的に施錠が行われるタイプ

この2つです。

「どちらも自動で閉まるのなら同じでは?」と感じてしまいそうですが、今回のように小さなお子様が使用者に含まれる場合には、大きな差が生まれます。

①ドア開閉センサーを搭載している自動施錠機能

ドア開閉センサーを搭載している製品の場合、センサーによってドアの開閉を感知しています。
多くの場合は「マグネットセンサー」と呼ばれる磁石の接近を感知する仕組みのセンサーが使われており、製品が設置されるドア側に感知センサーを設置し、ドア枠側にマグネットを設置します。
センサーとマグネットの距離が縮まったり、離れたりすることで、ドアの開閉を感知します。

明確にドアの開閉を感知していますので、このタイプの自動施錠機能は、ドアが閉まった状態になってから自動的に施錠動作が行われます。
その為、基本的には「ドア閉=施錠」となり、施錠失敗になる可能性は極めて低い仕組みです。
※ドアに異物が挟まる・ドアの建付けが狂っているなど、ドアが正常に閉まらない場合は施錠を失敗するリスクがあります。

機器の仕組みなどを理解するのが難しい小さなお子様や、ご高齢の方がお住まいの住居でも、カギの締め忘れを防止することに繋がります。

②解錠操作からの時間経過による自動施錠機能

解錠操作からの時間経過によって自動的に施錠を行うタイプの製品もあります。
例えば、「解錠操作をしてから15秒後に“ドアの状態に関わらず”施錠動作を行う」というような動きをします。
この「ドアの状態に関わらず」という部分が非常に大きなポイントで、荷物の出し入れなどで15秒以上ドアを開けっ放しにしていたような場合でも、電子錠は施錠動作を行ってしまうのです。
そのままドアを閉めてしまうと、施錠動作で飛び出た状態になっているカンヌキ(デッドボルト)がドア枠にぶつかってしまい、施錠出来ないどころかドアは少し開ている状態になります。

こういった特徴をよく理解できている大人ばかりが利用する場所であれば、ドアを閉める前にかんぬきの状態を確認してからドアを閉めることもできるかと思いますが、小さなお子様の場合は必ずしもきちんと対応できるとは限りません。
電子錠が付いているから、大丈夫!と思っていても、実はドアは外から見ても開いているとわかる状態で止まっていた…なんてことも起こりえます。

このような特徴をしっかりと理解した上で、最適な製品を選定する必要があります。
当店では、それぞれの製品の仕様などをきちんと理解した上で、お客様の状況に合ったプランをご提案いたします。

暗証番号で解錠ができる

電子錠の解錠方法には様々な手段が用意されています。

その中でも、お子様を含むご家族で利用する電子錠の場合は、暗証番号で解錠ができる製品がオススメです。

暗証番号で解錠するということは、物理カギやICカードなどを持ち歩く必要がありません。
カギを紛失しがちなお子様にとっても、カギを失くしたり・曲げてしまったりするリスクが無くなるので安心です。

また、出来るだけ簡単に番号変更が出来る製品を選ぶことで、万が一お子様が友達などに勝手に暗証番号を教えてしまった時でも、すぐに新しい暗証番号に変更して対策することが可能です。

同じように紛失の心配がない解錠方法に「指紋解錠」があります。
近年、指紋解錠を搭載している電子錠も増えつつありますが、まだまだ選択肢としては少ない状況です。
また、指紋解錠については、お子様の成長に合わせて定期的に指紋の登録情報を更新していく必要もあります。
とは言え、指紋は勝手に他人に教えたり渡したりできる物ではありませんので、厳重なセキュリティ対策をご希望の場合には、優先順位を上げて検討してみるのもいいかもしれません。

お子様の手が届く高さに設置が出来る

見落としてしまいがちなのが、電子錠を設置する位置の問題です。

近年増えている「電動サムターンタイプ」という、カギ穴・室内ツマミを置き換えて設置するタイプの電子錠であれば、あまり高い位置にテンキー部分を含むユニットが設置されることはありません。

ところが、「面付補助錠タイプ」というドアに新たに貫通穴を開けて設置するタイプの電子錠は、現在付いているカギやドアガード(ドアの開き幅を制限する防犯機器)の上に設置される場合が多く、必然的に高めの位置に取り付けられます。

高さによっては、小学校低学年ぐらいまでのお子様には操作しにくい状態になり、せっかく設置した電子錠を操作できない、というトラブルにも繋がりかねません。
「それなら低い位置に設置すれば?」という考えもありますが、低い位置につけた場合、今度は大人は屈むような状態になり、操作しにくくなってしまいます。

「小1の壁」対策にオススメのカギは?

ここまで紹介したいくつかのポイントを踏まえ、錠前取扱業者としてオススメできる製品をいくつかご紹介します。

美和ロック PIACKⅢ(ピアック 3)

美和ロックの「PIACKⅢ」は、ドア開閉センサーを搭載している自動施錠機能搭載の電動サムターンタイプ電子錠です。
暗証番号での解錠が可能ですので、お子様がカギを紛失するリスクを防ぐことが出来ます。
また、ICカードでの解錠にも対応していますので、ご両親や中高生のお子様などはICカードをかざせば、簡単に解錠操作が可能に。

最近の住宅では当たり前になっている「1ドア2ロック」仕様にも対応できます。

それ以外にも、画像のようなカギ穴が独立しているタイプ以外にも、プッシュプル錠と言われるタテに繋がったレバーにも設置できる品番や、面付補助錠から置き換えが可能なタイプなど、様々なパターンのカギ構成から置き換え対応することも可能です。

EPIC Flassa 1J(フラッサ1J)

EPICの「Flassa 1J」はドア開閉センサーを搭載している自動施錠機能搭載の電動サムターンタイプ電子錠です。

暗証番号の他に、ICカードや指紋での解錠にも対応しています。
また、オプションのリモコン受信機を組み込むことで、リモコンによる解錠も可能になります。
リモコンを使うことで、玄関まで行かずに2階のリビングなどから解錠操作を行えるので、お子様のご帰宅時などにインターホンを確認してそのまま解錠してあげることも出来ます。
※リモコン送受信の条件は実際の間取りや物件構造によって変わります。

長沢製作所 キーレックス 3100シリーズ

長沢製作所のキーレックスシリーズは、完全メカニカルな機械錠です。
電気を使わない仕組みで動作するので、雨が掛かるような場所にも設置が可能で、電池残量を気にする必要もありません。
玄関ドアはデザイン的に触りたくない場合などに、勝手口などに設置することも一つの選択肢です。

キーレックス3100シリーズは、機械式の自動施錠機能を搭載していますので、ドアが閉まってトリガーが押されることで自動的に施錠されます。
自動施錠機能を搭載した引戸錠タイプなどもありますので、押し引きして開ける開き戸以外の場所へも設置が可能です。

また、分解することなく暗証番号を変更できる機能も搭載していますので、万が一の際にも簡単に暗証番号を変更することが出来ます。

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